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「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」感想 [軍事関係]

yamamoto_isoroku.jpg

昔から第二次世界大戦の軍艦や戦史が好きで
色々な本を読んだり、日本海軍の艦船模型を作っていた
こともあり、封切り前からかなり興味を持っていた映画です。

見たのは渋谷TOEI。
封切り後、1ヶ月以上経過していたこともあり、
客の入りはあまり良くなかったです(たぶん1~2割くらい?)。

視聴層も年配者が多く、若い人は少なめというか、
学生さんレベルの人はいなかった、と思います。
最近の学生さんは、山本五十六を知らない人も多い?
(「ごじゅうろく」じゃないよ?)


物語は、山本五十六が海軍次官だった頃から始まり、
ブーゲンビル島で戦死するまでがメインで描かれました。
(一応、日本が敗戦し、民主化を唱え始めるところまであります)



以下、ポイントと太平洋戦争が描かれた過去の映画の紹介を。




本作品で明確に描かれていたこと等を。
・日本、アメリカの国力差を認識しており、対米戦は反対していた。
・戦争の終わり(終わらせることを)を意識していた。
・世論やメディアに流されての対米戦は真意でなかったが、
 対米戦の準備をしなければならなかった。
・戦艦ではなく、これからは航空機の時代であることを認識していた。
・日独伊三国軍事同盟に日本海軍のみが反対していた。
・真珠湾攻撃が不意打ちになり、米国に対日戦の大義名分が出来たこと、
 空母を撃ち漏らしたことで、真珠湾攻撃は失敗だったことを認識してた
・常に、世間を広く見ることを意識してた

・・・等ですかね。
概ね、世間一般に言われていることは描かれていたと思います。


ミッドウェー海戦は第二航空戦隊司令長官・山口多聞の飛龍奮戦も
描かれていましたが、ただ、攻撃の応酬にしかなっておらず、
もうちょっと描き方はなかったのか?と思いましたね。
まぁ、山本五十六を描くことにおいては不要なところですが・・・


タイトル通り、本作品は人物像を描いているので、
CGや戦闘シーンはさほど多くありません。

↓戦艦長門
nagato.jpg

私的には南雲機動部隊旗艦、空母赤城の対空戦闘(短いけど)は
過去の映画ではあまり描かれていなかったので、おお!と見てましたがw、
ドンパチを期待する人は、男たちの大和の方がお薦めです。



で、本作品ですが、かなり面白かったです。
個人的にはもう1度見に行ってもいいかなと思うレベルで、
BDが発売されたら、間違いなく買うでしょう。





以下、過去に見た太平洋戦争に関連した作品を少し。

・連合艦隊(1981年東宝)
 年代が古いだけに、特撮は全くダメですが、
 太平洋戦争の主要海戦が描かれているので、
 (太平洋戦争の)史実を知るには良い作品です。


・男たちの大和(2005年東映)
 三連装機銃が主役だった気もしますがw、
 大和の戦闘シーン(CG)なら、これでしょうね。
 呉に建造された、実物大の戦艦大和も見に行きましたよ~。


・パールハーバー
 CGはまぁ良かったけど、恋愛と合わせる必要は全くなしで論外。


・トラ・トラ・トラ
 だいぶ前に一度見ただけなので
 悪天の中、真珠湾に進む南雲機動部隊のシーンくらいしか
 覚えてなかったりw ただし、真珠湾攻撃はこれがベストのようです。


・ファイナル・カウントダウン(1980年)
 原子力空母ミニッツが真珠湾攻撃直前にタイムスリップする話。
 上記作品とは毛色が違うけど、零戦vsF-14トムキャットの空中戦等
 (零戦が遊ばれてるだけですが)も描かれており、大変お勧めです。
 音楽も、大変素晴らしい作品です。

 偶然にも、本日TVで放送してましたね~
 久しぶりだったので、最後まで見てしまいましたw





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コメント 6

つるぎうお

ファイナル・カウントダウンとは懐かしい。
太平洋戦争というより第二次大戦ものは、潜水艦ものしか見てないなー。Uボート物大好きなんですよ。
水上艦ものは、どっかアラを探しちゃうんで(しくしく
by つるぎうお (2012-01-30 09:48) 

mana

ファイナル・カウントダウンってカーク・ダグラスだっけ?
映画のテーマ曲が火サスのテーマ曲「聖母たちのララバイ」と同じだったので「ええっ!??なんで??」っとなったのを覚えてますwもちろん聖母たちのララバイがパクったんですがw

山本五十六さんはとなりの市、長岡市出身なんですよね。秋にロックさんも行かれたところです。あ~、だったら生家(かな?)とか記念館(あったっけな?確かあったような・・・)とか行けば良かったですね。
まぁ、そのおかげで長岡は結構な規模の空襲を受けたんですけどね~
by mana (2012-01-30 13:21) 

かし

先日ツイッターで呟いてましたもんね

因みに私の会社の創業者(会長)は御年84歳、ひとりでこの映画を見に行ったそうですw(先日お会いした時お話ししてましたわ)

ちなみに戦後は横須賀の米軍基地で働いて、「かなり儲かったw(本人談)」らしく、その資金で創業したと、昔聞きました

あれ?映画の話じゃなくなってしまったなw

※インフルも無事回復に向かってます。温かいコメントありがとうございました

by かし (2012-02-01 09:51) 

ロック

tつるぎうおさん、コメントありがとうございます。

ファイナル・カウントダウンに反応が!?
Uボート類の映画もたくさんありそうですね。

山本五十六も軍艦の手摺が護衛艦の手摺だったり、
おかしな所がありましたw

by ロック (2012-02-01 23:31) 

ロック

manaさん、コメントありがとうございます。

そうです!>カーク・ダグラス
パクられた事実は、放映当時は知らなかったのですが、
後日何処かで読んで知ったんですよね。
今は合作表記になったようですがw

実は長岡出身だったことをこの映画で初めて知りました。
行けば良かった・・・・・ちょっと残念でしたねw
まぁ、それは次回にとっておくことにしょう(おい)

by ロック (2012-02-01 23:33) 

ロック

かしさん、コメントありがとうございます。

私が見た時も、かなりのご年配の夫婦が来られていましたね。
会話内容も「山本五十六はもう少し目が大きい」とか、コアな
話でしたw

戦後間もないころは働くところもなさそうですし、
結構幸運な会長さんなんでしょうかねw

インフルも快方に向かっているとのことで安心しました。
いつもご無理をされているようにも見えますので、
たまにはゆっくりと休憩を挟むのもよいかと。

by ロック (2012-02-01 23:36) 

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